皆さんこんにちは
マヒナです。
ミニコラム第二段です。
今回は、『自分の得意なスタイル(戦い方)を見つけよう』です。
私は自分の得意な(好きな)戦い方というのを見つけることが、上達するために必要なことと考えています。
そこで今回はそれを言語化して明確に意識するための方法を紹介したいと思います。
※今回紹介することはあまり他の人から聞いたことがないので、私の個人的な考えです。
※強い人からは違う意見を持つ方もいると思いますが、一意見として捉えてください。
※(目安)レート1900を越えたい方に向けて書いてます。
※大事なのは、こういう風に考えてる人もいるってことを知った上で、『自分で考える』ことだと思います。ぜひ皆さんで考えてみてください。
■はじめに
皆さん、強い人の構築記事を読んで、「あ、この人の構築好きだな!同じものを使いたい!」って思ったこと、ありますよね?
また、色々試しに使ってみた構築のなかで、「こういう感じの構築が自分に合ってるな~」って感じたことありませんか?
そんなとき、構築をそのまま丸パクりしたとしても、環境の違いや情報の陳腐化などのせいで、たいていうまく行きません。
しかし、それらの構築の『型を抽出』することができると、その型に、環境に合わせた肉付けをしていくだけで、自分の好みやスタイルに合った構築を作っていきやすくなります。
じゃあ、その『自分の得意な型』をどうやって抽出するか?
そのために必要なのが、『パーティーコンセプトの抽象化』です。
■作業イメージ
どういうことかイメージできない方がいると思うので、私の構築を例にして、イメージをお伝えします。
【最終:410位 レート2006】【 鋼鉄の電撃サイクル パッチガアアシレ】 - カバマンダ撲滅委員会
上記の構築を例にすると、
コンセプトは
『アーマーガアのとんぼ返りから、有利対面を作り出して、パッチラゴンを通していく。
パッチラゴンで荒らした後に襷エースバーンの対面性能や瞑想残飯アシレーヌの詰まし性能を活かして詰めていく。』
でした。
じゃあ、この構築のコンセプトの型を抽象化してみましょう。
『対面操作役が作りだす有利対面から、崩し性能の高い抜きエースで場を荒らし、3体目(対面的or耐久積み)で詰めていく』
↓
①対面操作役
②崩し性能の高い抜きエース
③耐久積みの詰まし性能の高い駒
④対面性能の高い駒
→①+②+ ③or④の選出を作る
補完はこの時無視していいです。なぜなら補完は環境によって変わってきますし、軸にどのポケモンを据えるかによっても変わってきますので。
イメージできましたでしょうか?
抽象化できない人は、『動かし方と性能』に注目すると良いかもしれません。
性能とは、対面性能、抜き性能、崩し性能、など、そのポケモンに期待している役割のことです。
それらのポケモンをどのように動かして勝つのが好きかっていうことです。
他の例を挙げておきます。
例①
「カバルドンでステロあくびして、起点作ってからカミツルギで抜いていく」
↓
「ステロあくび→積みアタッカーで抜いていく」
↓ さらに抽象化すると
「起点作成→積みアタッカーで抜いていく」
※こうやって抽象化していくと、ステロあくびって限定するよりも、より環境に合った起点作成方法を選べる
例②
「ダイマor受け駒に引くことを誘発しやすい、初手エースバーンでスカーフとんぼによる様子見を行い、相手がダイマしてきたら受け駒としてのポリゴン2に引き、受け駒に引いてきたら、崩しの駒として眼鏡ラティオスを合わせる」
↓
「ダイマor受け駒を誘発しやすい高速対面操作技持ちアタッカー(ボルチェン、とんぼ、クイックターン)
+
ダイマを受けれる受け駒
+
崩し性能の高い駒(眼鏡、鉢巻、積み)」
※大事な部分を削りすぎないこと
※なぜその動きをコンセプトに据えたか、という目的を無くしてしまうと、「とんボルチェンができれば誰でもいい」となってしまう。そうではなく、「ダイマを誘発or受け駒に引く」という部分がこのコンセプトの強いところなので、そこを削らないこと
■蛇足
これは私の7世代の時の構築ですが、この頃から私はずっと対面操作クッション+抜きエースという構築を使ってきています。笑
このスタイルが、私の力を最も発揮できるからです。
s14使用構築!アゴハッサム軸スタン【最高最終2017】 - カバマンダ撲滅委員会
今の環境とは全く違う環境なのですが、構築の組み方とかは今と変わってないので(コンセプト→軸→補完の考え)、良かったら読んでみてください。
■抽象化するメリット
①環境に合わせて軸のポケモンを変えるだけで、得意な型で戦える
→自分の力を発揮しやすい
②ベースが決まっているので、構築作成にかかる時間と労力を減らせる
→その分構築の熟練度を上げることに時間を割ける(※)
③自分が好きで得意な構築の型を改めて認識できる
→戦い方を明確にイメージできることで、プレイングに一貫性がうまれる
※私は構築の完成度を80点→100点に上げるよりも、熟練度を上げていく方が大事と考えています。
■抽象化するデメリット
その型に固執しすぎると、柔軟な発想に欠けることがあります。
『型に嵌める』という言葉がありますが、ビジネスにおいても同じで、ある程度品質が確保された型を用いれば、そこそこのヒットは狙えます。
しかし、本当の大ヒットを生み出すには型に嵌まった思考よりも、柔軟な発想力が求められます。そのことは頭に置いておくと良いでしょう。
その構築の型しか使えない、というのはもったいないので、慣れてきたら色々試してみましょう。
ただ、
私は目安としてレート1900を越えたい方に向けて、いつも記事を書いていますが、その方々にはデメリットよりメリットの方が大きいと思っています。
まずは自分の得意なスタイルを持って、その構築の熟練度を高めることに集中していきましょう。
※繰り返しますが、これは私の個人的な意見なので、絶対的な正解なんて思わず、批判的な目も持って、自分自身で考えていっていただけると良いかと思います。
それでは。